SIAF2024
について
“ こんな作品見たことない!? ”
SIAF2024にやってくるのは
「未来への問いや行動」を表現するアーティストたちの作品。
アート×テクノロジー×サイエンスの新しい表現や
アイデアが詰まった作品やプロジェクトをたくさん紹介します。


SIAFって?
札幌国際芸術祭は、3年に一度、
札幌で世界の最新アート作品に出合える特別なアートイベントです。
Sapporo International Art Festival の頭文字をとって
「SIAF(サイアフ)」と呼んでいます。
2014年にスタートし、SIAF2020の中止を経て、
2024年1月、6年半振りに開幕します。
ビジュアル
SIAF2024シンボルマーク / コミュニケーター「◯さん」
シンボルマーク
繊細な雪の結晶は、サブテーマ「はじまりの雪」をシンボリックに表しています。このシンボルマークは、本物の雪の結晶を写した数種類の写真を参考に、3Dモデリングで制作したSIAFオリジナルの雪の結晶です。
◯さん
「◯さん」で「まるさん」と読みます。SIAF2024ではどのような体験が参加者を待っているのか、各会場ではどのようなコンセプトを感じられるのか、芸術祭全体の背景にあるアイデアはどのようなものなのかなどをお伝えします。会期前から会期中にかけて、さまざまな場面で◯さんが登場します。

「3つのC」を目指して
SIAF2024の在り方を示すキーワード「3つのC」と
それを支えるプログラム
Engine for Creativity
創造エンジン=未来志向を生み出す仕掛け
3つの「実験区」で
未来志向やイノベーションを触発
さっぽろ雪まつり大通2丁目会場に、幅広い層が楽しめる大型作品を展示し、冬の暮らしや楽しみ方を提案します。モエレ沼公園では未来のスポーツを考えるワークショップを開催。さらに札幌市内の某所に、地下公園の創出を目指します。

Cultural Infrastructure
文化インフラ=未来を垣間見る体験を提供
未来を体験する展示空間
「未来劇場」誕生
これまでたくさんの舞台公演が行われてきた東1丁目劇場施設(旧北海道四季劇場)を、巨大な展示空間に転換します。SIAF2024では、この会場を「未来劇場」と呼び、100年後の未来を見つめる体験を生み出します。
発見・体験・学びの場
「SIAFスクール」開校
2023年4月15日、子どもから大人まで、誰でも参加できるプログラムを立ち上げます。

Citizen Participation
市民参加=市民や企業の参画/社会のためのアート
市民も企業も─
たくさんのコラボレーションで
つくりあげる芸術祭へ
「雪=ウパㇱ」に由来するアイヌ語サブテーマ「ウパㇱテ」には、「未来に向けて走り出してみる、互いに気づきあってみる」という意味が込められています。この「ウパㇱテ」をキーワードにした公募プロジェクト「みんなでウパㇱテ(仮)」を準備中!
公募プロジェクトや「SIAFスクール」を通して、会期前から、市民、組織、企業など、多様な参加者の皆さんと一緒に走り出すようなコラボレーションを立ち上げます。

札幌国際芸術祭2024のテーマは「LAST SNOW」です。
2020年以降の世界的なパンデミック、分断、紛争、戦争など、私たちは、絶え間ない危機の中で生きています。加速するテクノロジーの発展と、それによって急速に変容する社会。そして、地球規模の気候変動の影響は、私たちの生活をゆっくりと、しかし確実に変化させています。札幌では当たり前のように存在しているはずの「雪」の意味や、雪が作り出す風景も、21世紀末には現在とは異なるものになると予測されています。
この芸術祭では、そのような未来の地球、社会、コミュニティー、生活のための変革と創造に焦点を当てます。
雪とは何か。100年後の札幌はどのように変化しているのか。そして、アートと科学技術の混合は、どのような未来像を描くことができるのか。これからの地球と共生するために、どんな新しい考え方、教育、イノベーション、システム、アクションが必要なのか。未来の地球で、私たちはどのようなコミュニティーを作り、そこに住む未来の「人類」とはどのようなものなのか。
「LAST SNOW」は、このような未来に向けた創造と行動を呼びかけるものです。
私たちは、ただ未来がやってくるのを待ち、それを受け入れるだけなのか。
それとも、これをラストチャンスととらえ、未来に向けて何かを始めることができるのか。
副題は「はじまりの雪」です。また、この芸術祭では、北の大地で独自の文化を築いてきたアイヌの言葉でも副題をつけています。雪を意味する「ウパㇱ」を語源に考えられた「ウパㇱテ」には「雪とともに未来に向けて走り出してみる、雪を通して互いに気づきあってみる」という今回のテーマに相応しいイメージを重ねています。
2024年、札幌国際芸術祭は、アートを通し、未来への問いと行動にあふれた「実験区」を札幌につくり、みなさんと一緒に「はじまりの雪」を体験したいと考えています。
札幌国際芸術祭2024 開催概要
(2023.2.14 現在 / 2023.10 追加情報発表予定)
名称 | 札幌国際芸術祭2024(日本語) Sapporo International Art Festival 2024(英語) ウサ モシㇼ ウン アㇱカイ ウタㇻ サッポロ オッタ ウエカㇻパ Usa Mosir un Askay utar Sapporo otta Uekarpa 2024(アイヌ語) |
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略称 | サイアフ SIAF2024 |
テーマ | ラスト スノー LAST SNOW |
サブテーマ | はじまりの雪(日本語) Where the Future Begins(英語) ウパㇱテ Upaste(アイヌ語) |
会期 | 2024年1月20日(土)〜2月25日(日) [37日間] ※札幌芸術の森美術館の会期は2023年12月16日(土)〜2024年3月3日(日)を予定 ※さっぽろ雪まつり大通2丁目会場の会期はさっぽろ雪まつりに準じる |
会場 | 未来劇場(東1丁目劇場施設[旧北海道四季劇場]) さっぽろ雪まつり大通2丁目会場 札幌文化芸術交流センターSCARTS 北海道立近代美術館 モエレ沼公園 札幌芸術の森美術館 他 |
アーティスト | 青木美歌 エネス 国松希根太 国松 登 チェ・ウラム 宮田彩加 明和電機 行武治美 他 |
イニシアティブパートナー | 株式会社良品計画、株式会社ワコム、大日本印刷株式会社、 パノラマティクス、『WIRED』日本版 (五十音順) |
ディレクター | 小川秀明 (アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表/アーティスト) |
主催 | 札幌国際芸術祭実行委員会 / 札幌市 |
後援 | 札幌市教育委員会 |
アイヌ語サブテーマについて
upas [ウパㇱ] は、「雪」を意味するアイヌ語です。u「互いに」pas「走る」が語源と言われています。その言葉からは雪が空から降ってくる様子を、競いあって走ってくるかのように捉えていることが想像できます。
今回のテーマではこの upas [ウパㇱ] にte [テ] をつけました。
u「互いに」pas「走る」に、te「~させる」をつけることによって「互いに走らせる」とし、「一緒に走る、みんなで走る、一斉に走る」というような意味として捉えることができるようにもしています。またpasteには「〜に気が付く」という意味があり、u「互いに」をつけてupasteにすることで「気づき合う」と訳すことも出来るようになります。
LAST SNOWをテーマにした芸術祭をきっかけに、未来に向けて走り出してみる、互いに気づきあってみる。
そういったニュアンスをこの雪に由来するアイヌ語タイトルが補完出来るのではないでしょうか。
アイヌ語サブテーマ作成
マユンキキ(SIAFアイヌ文化コーディネーター)