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Climatic Reflector

2月4日(日)~2月11日(日)

17:00~20:00

  • 展覧会
  • その他
  • 地下公園

気候変動の問題が毎日のようにニュースになります。一方で、それを自分事として捉えることができない人はとても多いのではないでしょうか。自ら気候変動と向き合っているのか、向き合わされているのか、そのどちらでもないのか?

SNSでそのような課題を扱っている投稿を見ても、本当に問題視しているのか、気候変動と向き合っている自分を愛しているのか、よくわからない印象すら受けることもあります。思えば、「エコ」といった環境の概念は、本来は消費対象にすべきでない尊い態度ですが、そのような態度すらもSNSで消費されていく様を私たちは見届けてきました。

気候変動に向き合っている自分を客観視することで初めて、事の重大さに気がつく人もいるかもしれません。本作はそのような問題意識に基づいて作成された「人々の気候変動への能動」を可視化する装置です。

作品名:Reflector “OCEAN-PATTERNS”

Visualization:Yuta Morofuji
Sound:Momoha Anayama
Dataset:Applied Physics Laboratory, University of Washington

過去70年間の海面シミュレーションのデータを用いて可視化しました。可視化では、海面温度や混合層の深さ、塩分濃度によって一つのオブジェクトが構成されます。どのような海や自然の捉え方ができるでしょうか。

作品名:Reflector “PHENOLOGY”

Visualization:Maki Ito 
Sound:Misaki Yamao
Dataset:Japan Meteorological Agency Website, Phenological Observation Data

過去66年分の季節の風物詩をデータに基づき可視化しました。気候変動や土地利用の変化は、風物詩の在り方に影響を与えています。ウグイス、桜、紫陽花、アブラゼミ、アキアカネ、紅葉の変遷の軌跡から、どのような未来が見えるでしょうか。

作品名:Reflector “FREON”

Visualization:Shodai Kayama
Sound:Misaki Yamao
Dataset:Applied Physics Laboratory, University of Washington

過去60年で海中に蓄積された特定フロンのデータを可視化しました。環境への影響から製造が止められたフロンですが、規制された今もその余波は残っています。この残滓は未来に何をもたらすのでしょうか。

作品名:Reflector “SONIFIED OZONE”

Visualization:Misaki Yamao
Sound:Misaki Yamao
Dataset:NASA Ozone Watch 

南極オゾンホールの42年間の観測データを可聴/可視化しました。世界規模の改善活動により回復が報告されているものの、現象発生から回復まで約100年の年月が必要です。私たちは一生の内に地球の再生を見届けることができるのでしょうか。

作品名:Reflector “WATER CITY”

Visualization:Yuki Yoshida
Sound:Momoha Anayama
Dataset:Contains modified Copernicus Sentinel data 2023' for Sentinel data
Elevation data:MERIT DEM

気候変動に関する政府間パネルの報告では、地球温暖化が最も進んだ場合、2300年には海面が5m以上上昇するとされています。これを元に生成AIが描いた衛星写真からは、どんな札幌の姿や暮らしが想像できるでしょうか?

日時2024年2月4日(日)~2月11日(日)
毎日 17:00~20:00
会場さっぽろ地下街オーロラタウン オーロラプラザ
住所札幌市中央区大通西2丁目オーロラタウン内
料金無料
アーティスト三菱電機統合デザイン研究所+慶應義塾大学脇田玲研究室
お問い合わせ札幌国際芸術祭実行委員会 事務局
Tel: 011-211-2314
E-mail: info@siaf.jp
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