LAST SNOWレクチャー第5回「想像してみよう、『未来の雪のまち』with 良品計画 and パノラマティクス」を開催しました!
「LAST SNOWレクチャー」はアートだけではなく、科学やマンガ、まちづくりなどさまざまなテーマを切り口にしたレクチャー&ワークショップをお届けする、SIAFを一足先に体験することができるプログラムです。
7月22日(土)に開催された第5回のテーマは「想像してみよう、『未来の雪のまち』with 良品計画 and パノラマティクス」。
今回は特別に、無印良品札幌パルコのオープンスペース「5階OpenMUJI」でレクチャーを開催させていただきました。このレポートでは、レクチャーの様子をご紹介します。(イベント詳細)
当日はオープンスペースということもあり、偶然通りがかったお客さまにも足を止めて見ていただくなど、多くの方が関心を寄せてくださいました。
第1部 レクチャー
「良品計画について」
SIAF 2024のイニシアティブ・パートナー(※)である株式会社良品計画からは、北海道事業部長の三浦秀隆さん、無印良品札幌パルコの店長の山下涼平さんのお二人に登壇していただきました。
良品計画には、生活雑貨・洋服などを製造・販売する無印良品のイメージが強いですが、地域活動・まちづくりなど、「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指し、地域住民とともに地域を活性化させていく様々な活動を展開しています。
※SIAF2024のテーマ「LAST SNOW」に共鳴いただいた上で、自社の技術やノウハウを活用し、未来のテクノロジーや環境問題などを体験・想起できるアート作品やプロジェクトなどをともに作り上げていく企業のことを、イニシアティブ・パートナーと呼びます。
三浦さんからは、良品計画の会社概要、無印良品の歴史・理念、地域の活動などについてお話をいただきました。無印良品の店舗は、日々の暮らしの根幹を支えたい、地域に土着化し、溶け込み、なくてはならない店として貢献していきたいというお話が印象的でした。また、北海道の隅々まで商品を届ける、北海道の役に立つといった「北海道と無印良品」という大きな視点でもお話しいただきました。無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなくて「これでいい」。とても素敵なコンセプトですね。
山下さんからは、札幌市と無印良品の関わりというテーマで、札幌パルコ店での活動内容を中心にお話をいただきました。店舗では、「つながる市」「ワークショップ・教育」「アップサイクルマルシェ」など、多くのイベントを開催するほか、店舗の外でも、地域活性・まちづくりのイベントに参加・協力しているそうです。無印良品のお客様とSIAFとの接点となり、その新たな出会いを通して暮らしの彩・豊かさ・新しい視点を生み出すきっかけを作りたいとのありがたいコメントをいただきました。
「パノラマティクスについて」
同じくSIAF2024のイニシアティブ・パートナーであるパノラマティクスからはプロデューサーの宿院卓馬さんにご登壇いただきました。まずはパノラマティクスが生まれた経緯や、ともに活動するチームであるライゾマティクス、フロープラトーの活動内容などについて紹介いただきました。
また、SIAF・札幌市との関わりとして、SIAF2014の会場となったモエレ沼公園で当時のディレクターである坂本龍一さんとライゾマティクスがコラボレーションした作品の紹介や、現在、札幌市図書・情報館で上映されている作品の紹介もありました。いろいろな繋がりがありますね。
パノラマティクスは「俯瞰的な視点でこれまで繋がらなかった領域を横断し実行・実装する」というテーマで活動しています。まさに、SIAF、無印良品、パノラマティクスというこれまで繋がらなかった領域が横断されていますね。
最後に、地域とアートに関する事例ということで、地域を巻き込んで開催している芸術祭を紹介いただきました。夜の無人島で開催される横須賀・猿島の芸術祭、長時間かけて歩き雄大な自然を作品を通して体験する奈良県の芸術祭など、興味深いものばかりでした。
第2部 ディスカッション
最後は、SIAF2024が初の冬開催となることに関連して、札幌の冬の魅力や、札幌の冬の風物詩であるさっぽろ雪まつりについてなど、自由にディスカッションしていただきました。
パノラマティクスの宿院さんは北海道出身とのことで、道産子ならではの視点でディスカッションが進みました。
オンライン視聴のみなさんからも、Youtubeコメント欄に、「無印良品がこんなに色々やっているのは知らなかった」「初の冬開催が楽しみです」などのたくさんのコメントがありました。
良品計画とパノラマティクスは、SIAF2024のさっぽろ雪まつり大通2丁目会場で、これまで見たことのないような「未来の雪のまち」を一緒に作る予定です。お楽しみに!